デメリット
サーマクールがメスを入れずにたるみ治療できるのは、
傷の創傷過程を利用しているからです。
私たちには自己治癒力が備わっています。
傷ができても自分の力で治せるわけですが、この傷を
肌の中でわざと作ることで、一時的に肌のハリや
弾力を構成するコラーゲン繊維などの細胞分裂を
活性化させて、ハリや弾力をアップさせるのが
サーマクールの原理なのです。
傷が治った皮膚は、しばらくすると平らになって、他の部分と
区別がつかなくなるような現象が、肌の中でも起こっているのです。
つまり傷が完全に治って、細胞分裂が正常化してしまうと
ハリや弾力はなくなり、施術前の姿に戻ってしまいます。
これがサーマクールのデメリットなのです。
サーマクールという方法は自己治癒力を利用した方法なので、
その効果は一時的というのが一番のデメリットなのです。
具体的にはもって半年から1年と言われているので、効果を
持続したいなら、1年に1回ほどは照射をする必要となるのです。
効果を持続させるには?サーマクールの施術に最適な期間
サーマクールを行う際は硬化の持続期間についても良く理解しておきたいところです。
まず、急性反応期は約一週間となっています。
施術から2.3日は、施術による熱で軽い皮下火傷の状態となっています。
そのため、火照りや腫脹が生じます。
その後は少しずつ戻っていきますが、熱により皮膚の水分も蒸発していますので
逆に肌のハリがなくなったように感じる場合もあります。
そうしたことを防ぐためにも、施術後は化粧水などの肌の保湿ケアは
しっかりと行っておく必要があります。
即時効果(1~2ヶ月)で得ることができます。
羊毛のセーターを洗濯機で洗うと縮んでしまいますが、サーマクールの場合も
1~2ヵ月かけてコラーゲン繊維が徐々に収縮していきます。
そして熱による損傷での組織の修復のために線維芽細胞が活性化し、
コラーゲンの生成も促進され若々しいハリのある肌へと変化していきます。
遅延効果(2~6ヶ月)は通常の火傷であれば正常な組織に置き換えられ、
固さも取れていきますが、サーマクールで変性された蛋白コラーゲンは
皮下に閉じ込められており、皮膚にとっては異物となってしまいます。
6ヶ月を過ぎた頃には、変性された繊維は完全に吸収され
元のたるみやすい皮膚へと戻っていきます。
効果の持続期間を長くするためには、効果が出ている期間に
重複して治療を行うことも考えていきたいところです。
自分でできることを続けるのも大事
また、効果を持続させるためには、普段から自主的に
ケアをしていくことも重要な要素となってきます。
治療に頼っているだけでは、美しさは持続しません。
セルフケアで補いきれない部分を、治療により改善して
日頃からたるみの解消を習慣として取り入れていくことが大切です。